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2010年12月21日 (火)

宮崎県えびの市の地ムービー「美しい夏キリシマ」

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映画「美しい夏キリシマ」(監督・脚本は黒木和雄)

出演は柄本佑、原田芳雄、左時枝、牧瀬里穂、宮下順子、平岩紙、石田えり、寺島進、小田エリカ、香川照之、中島ひろ子、甲本雅裕、山口このみ、宮崎県えびの市の皆さんほか。

共同脚本は松田正隆。

音楽は松村禎三。
撮影は田村正毅。

プロデューサーは仙頭武則。

シンプルで飾らない、徹底したリアリズムがあり深みがある、日本映画の名作。

黒木監督が故郷の宮崎県えびの市で戦中に体験した実話が基になっている作品。

錯乱状態にある主人公、謹厳実直な祖父、ハイヒールを履いたハイカラな叔母。

空襲でザクロのように頭が割れた親友に、後ずさりし無我夢中で走り出した記憶。

ただうっかりして軍旗に敬礼しなかったら、憲兵に殴られた体験。下級権力が猛威をふるっていた記憶。

日本が負けたときの複雑な感情。

当時の日本人の多くは、「負けることは何かを知らない。」し「負けることに対する想像力がなかった。」

負けることを話題に出来ないから、議論にならない、だから想像力がわかない。

生と死、やり場が無く、それぞれどこかで錯乱していながらも、人間的な思いやりがあり、その生きている風土は確かに美しい。

上の世代からただ聞いていただけの太平洋戦争の現実を垣間見た気がした。

映画の舞台はえびの市。

ロケ地もほとんどがえびの市内。約2ヶ月のロケ。

市民で丸刈りになったエキストラは約300人。

ロケで使用した民家は黒木監督の住んでいた実家。(士族の流れので畳がある。地主。)

風景はあまり変わっていないが、アスファルトとガードレールを外して土砂をまいて撮影したりしたようだ。

えびの市の「陣の池」など各地が映っている。

方言でリアリティを追求し、えびの市の文化圏は薩摩で薩摩弁。

ロケ支援は、えびの市、宮崎県、宮崎県観光協会、えびの市観光協会、JAえびの市、京町温泉旅館組合、えびのロケ支援実行委員会。

撮影協力は、明日を見る会、えびの市区長会、えびの市消防団、JR九州霧島高原鉄道事業部、川内川工事事務所京町出張所、宮崎県警えびの警察署、NTT・ME九州都城営業所、宮崎県西諸県農林振興局、地元自治会、老人クラブ、市民ボランティアの皆さん、宮崎県内外のボランティアエキストラの皆さん、故郷えびの市を愛する県内外の皆さん、旧制小林中学同窓会「一二三会」の皆さん他。

協力は、宮崎キネマ館(宮崎文化本舗)、鹿児島シネシティ文化ほか。

DVDは、メイキングが充実している。
(黒木監督は、終戦後に教科書を黒く塗ったことなどの経験もあり、活字に対する不信感があって、それも一因で映画をつくるようになったらしい。シナリオとキャスティングが勝負で、それで8割が決まると思う。えびの市の当時の人口は約2万人で、そのうち約6千人が(この映画を)みてくれた。キリストの話はフィクション。まだ、戦争は終わっていない。などなど)

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