新潟県長岡市・刈羽村・柏崎市・南魚沼市の地ムービー「キャタピラー」
若松孝二キャタピラー
販売元:游学社 |
映画「キャタピラー」(製作・監督は若松孝二)
出演は寺島しのぶ、大西信満、吉澤健、粕谷佳五、増田恵美、河原さぶ、石川真希、飯島大介、安部魔凛碧、寺田万里、柴やすよ、椋田涼、種子、折笠尚子、小林三四郎、金子貴明、地曵豪、ARATA、篠原勝之、小倉一郎ほか。
主演の寺島しのぶ氏が第60回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(最優秀女優賞)受賞。
脚本は黒沢久子、出口出。
第2次世界大戦で、四肢を失い、顔は焼けただれた姿となって戦場から戻る夫とそれを迎える妻。
予告編で、顔が焼けただれ四肢を失った姿を見て覚悟して鑑賞。
だが、その外見より、食欲・睡眠欲・性欲だけが残ったキャラクター設定のほうがずっと怖かった。
武功をたたえる新聞記事と3つの勲章。
「生ける軍神」と崇める住民たち。
住民たちのバケツリレー(消火訓練)と竹槍による(軍事)訓練。
前代の人たちから聞いてはいたが、はたしてこの映画ほど、滑稽な様相を呈していたのだろうか?
日本人の一人としては、やや自虐的な感じがしたが、その過激さもあって、反戦のメッセージがストレートに伝わってくる作品。
ラストシーン。
敗戦を知った軍神さまの行動と、その自分自身を見つめる表情に、「軍神さま」の内面をみた。
主題歌が印象的。
元ちとせの「死んだ女の子」(坂本龍一プロデュース)
Orient(初回生産限定盤)
アーティスト:元ちとせ,元ちとせ+秦 基博,元ちとせ+坂本龍一 |
ロケ地は、刈羽村油田ひだまりの里、長岡市比礼地区、柏崎市高柳町荻ノ島地区。
若松監督の郷里(宮城県)の当時の情景に重なる風景が今も残る新潟県で撮影。
棚田、のどかで、美しい。
屋内のシーンも、日本らしい古い民家で撮影。
インタビュー記事によると「撮影したところの皆さんにも、お願いしていないのに、毎日お昼ごはんに山菜の天ぷらを差し入れていただいたり、本当によくしていただきました」とのこと。
撮影協力は、長岡ロケなび他。
蛇足だが、早稲田の校歌「都の西北」が劇中、何度も流れるのはなぜ?
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