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2010年4月 5日 (月)

茨城県の地ムービー「HAZAN」、ロケ地は茨城県友部町・下館市・水海道市・笠間市・岩瀬町ほか。地域発信型映画。

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販売元:紀伊國屋書店
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HAZAN@ぴあ映画生活

映画「HAZAN」(五十嵐匠監督)

出演は榎木孝明、南果歩、康すおん、柳ユーレイ、寺島進、長谷川初範、大鶴義丹、増岡徹、中村嘉葎雄、加瀬亮、友部町の皆様、下館市の皆様、茨城県の皆様ほか。

脚本は荻田芳久、五十嵐匠。

製作は村山英世。プロデューサーは福間順子。

板谷波山(茨城出身の陶芸家)の伝記のような映画。
(波山は「筑波山」からとった雅号。)

板谷波山は、安定した職を捨てて陶芸の道を歩む。
だが、世の中に認められるまで生活は困窮を極めた。しかし生活は貧しくても家族の絆は堅かった。

波山の生前の写真を見れば、いかにも徳のある人格者であったであろうと想像できるし、ましてはその陶芸作品をみれば、どんなに心の美しい人であっただろうと思う。

その波山を主人公にした作品だから、道徳の教科書のようになってしかるべきなのだが。

ただ、映画の中の波山は、あまりに品行方正で、まったくといっていいほど毒がない。

言い換えると、主人公のアンビバレンス(矛盾する感情)があまり感じられないのだ。
(板谷波山の実像は、きっと二律背反を抱え込んでいたに違いない。)

小学校か中学校、子供向けの道徳の授業、教科書通りに教える先生の授業を聞いているような感覚がこの映画にはある。

一方、それゆえに、文化庁芸術団体重点支援事業、文部科学省選定、東京都知事推奨、茨城県推奨優良映画、日本PTA全国協議会推薦、日本工芸会東日本支部推薦、日展推薦、陶芸会推薦、現代工芸美術家協会推薦など、多くの推薦を受けることに成功している。

さて、この作品の特筆すべきところは、地域で映画をつくったところ。

協力は、茨城県、茨城県友部町、茨城県下館市(現:筑西市)、出光美術館、板谷波山記念館。

撮影協力は、茨城県水海道市・笠間市・茨城森林管理署、茨城県陶芸美術館、東京工業大学、東京芸術大学、石川県立工業高等学校、茨城県工業技術センター窯業指導所、茨城県立あすあんろの郷、東京都北区(財)北区文化振興財団、福島県会津坂下町、茨城県岩瀬町、茨城県七会村、塚田歴史伝説館、大井川鉄道、陶談会、弘経寺、久野陶園、下館市荒為、富谷観音小山寺、下館市羽黒神社、友部町如意輪寺、友愛園、伊勢屋旅館、羽黒神社氏子会、いばらきフィルムコミッション、映画波山友部支援の会、映画「HAZAN」支援ネットワーク・下館、映画「HAZAN」県南支援の会、HAZANサポーターズクラブ・カシマ、映画「HAZAN」益子支援の会、映画波山水戸支援の会、映画「HAZAN」茨城県庁支援の会、多くの茨城県の個人の方々ほか。

(茨城県各地で支援の会が結成されている。)

監修は茨城工芸会

制作支援は、多くの茨城県の個人の方々、茨城県教育弘済会、茨城県助成のつばさ連絡会、映像でわが町をつくる会(友部町)、NPO法人ましこeまちネット、笠間焼協同組合、教職員共済生協茨城県支部、下館芸術実行委員会、(社)下館青年会議所、下館ロータリークラブ、友部町職員組合、益子まちづくり(株)、(社)水戸法人会助成部会、笠間焼窯元三宅陶園ほか。

製作協賛は、吉澤石灰工業(株)、常陽銀行、東日本電信電話(株)茨城支店、茨城県信用組合、茨城県教科書販売(株)、岩瀬ロータリークラブ、水戸形成ホテルほか、多くの地元企業・団体。

製作委員会のクレジットには茨城県の個人の方々のお名前が並んでいる。

作品以上に面白いのがDVDの特典映像。

「HAZANゆかりの地を訪ねて」や「地域で映画を作る」などといった、メイキング映像が含まれている。

「ゆかりの地を訪ねて」では、茨城県下館(波山のふるさと)、東京の田端(工房を構えた)、茨城県友部(HAZANのオープンセットをつくったメインロケ地)が取り上げられている。

また、「地域で映画を作る〜HAZANメインドイン茨城」のメイキング映像は実に興味深い。

メイキング映像の要点を箇条書きにすると。

・ボランティアとして集結してゼロから手作り映画に挑戦。
・「出資申込書」(一部だけ)も映像に映っていた。
・スタッフや出演者を広くつのる。
・出演者オーディションには約500人。
・子役の男の子たちも5人がオーディションで選ばれて。
・波山の家や釜は地元の大工さんが10日の行程で仕上げたている。
・友部町役場には「友部に映画がやってきた!」の垂れ幕。
・町内には撮影スタッフを激励する垂れ幕「一コマ入魂!撮影快調、五十嵐組」
・地元の人たちが出来る限り撮影現場をみられるよう配慮。
・呉服屋さんが無償で提供したスタッフルーム。
・下館では、古い商家を借りて撮影。支援ネットーワーク。
・祭りのシーンを下館の羽黒神社で撮影、撮影用のはっぴをつくる下館の女性たち。明治時代に実際につかっていたはっぴが見つかりそのデザインを再現。地元の人たちが縫った。県内各地からエキストラの皆さん。約200人以上集まり(スタッフいれて)、境内は本当の祭りのような熱気だ。

・地元の人たちは、何もしないわけにはいかんだろ。何かしたいという感じで。
・開かれた映画づくり。

まさに、地域発信型映画。

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