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2009年11月30日 (月)

東京都中央区・千代田区などの地ムービー「空気人形」、ロケ地は東京都中央区湊公園、千代田区神田猿楽町々會詰所ほか。

映画「空気人形
(監督・脚本・編集・プロデューサーは是枝裕和)

出演は、ペ・ドゥナ、ARATA、板尾創路、高橋昌也、余貴美子、岩松了、星野真里、丸山智己、奈良木未羽、柄本佑、寺島進、オダギリジョー、富司純子ほか。

(ペ・ドゥナの演技がすばらしい。)

原作は業田良家の短編集「ゴーダ哲学堂 空気人形」。

企画は、安田匡裕、プロデューサーは浦谷年良。

撮影監督はリー・ピンビン、美術監督は種田陽平。

人形と人間と心。燃えるゴミと燃えないゴミ。肉体と空気。

美しく綺麗な何か、哀しいもの、空虚。

自分がいなくても代わりがいること、いないこと。

この映画には、「綺麗(きれい、キレイ)」というセリフが何度かあるが、ラストのセリフ、「綺麗(きれい、キレイ)」は何を意味しているのだろう。

いろいろと考えさせられる作品。

人形と人間の境目がわからなくなるような演出で、解説を読むと、CGはほとんど使っていないらしく、特殊効果が用いられているようだ。

空気人形はダッチワイフでR-15指定。(それゆえが、日本を代表する監督の作品だが、私小説、自主映画のような肌触り。)

ロケ地は、高層マンションと空襲を受けずに残った古い家屋が混在した地域。再開発のためなのか空き地だらけの地区。

東京都中央区湊地区。

佃島の高層マンション群(大川端リバーシティ21)、鉄砲洲児童公園、湊二丁目の住宅地。湊公園ほ
か。

交番のシーンは、千代田区神田猿楽町々會詰所。

ロケ地を写真付きで、こちらこちらのブログなどで紹介されてる。

映画のセリフに・・・

生命は 自分自身だけでは完結できないようにつくられているらしい
花も めしべとおしべが揃っているだけでは 不充分で
虫や風が訪れて めしべとおしべを仲立ちする
生命は その中に欠如を抱き それを他者から満たしてもらうのだ。

・・・・吉野弘「生命は」から

清濁併せ吞む、生命賛歌。

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コメント

この映画見て都会生きていくとはなんだろう考えさせられた、ロケ地巡りいって見ました。都会ある微な残骸様に感じました、この作品ピッタリです

投稿: ぶらもと | 2012年3月 6日 (火) 13時44分

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» 「空気人形」は「マスター・オブ・ライト」による創造の成果である! [映画と出会う・世界が変わる]
「空気人形」の魅力は何といっても主演のペ・ドゥナによるものが大きいが、同時にリー・ピンビンのキャメラもまた素晴らしいのである。彼の仕事の結果をどのように表現すべきか、どのような言葉を使うべきかなかなか言い表すことができなかったのであるが、ここに的確なフ...... [続きを読む]

受信: 2009年12月24日 (木) 16時38分

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