東京都中央区・千代田区などの地ムービー「空気人形」、ロケ地は東京都中央区湊公園、千代田区神田猿楽町々會詰所ほか。
映画「空気人形」
(監督・脚本・編集・プロデューサーは是枝裕和)
出演は、ペ・ドゥナ、ARATA、板尾創路、高橋昌也、余貴美子、岩松了、星野真里、丸山智己、奈良木未羽、柄本佑、寺島進、オダギリジョー、富司純子ほか。
(ペ・ドゥナの演技がすばらしい。)
原作は業田良家の短編集「ゴーダ哲学堂 空気人形」。
企画は、安田匡裕、プロデューサーは浦谷年良。
撮影監督はリー・ピンビン、美術監督は種田陽平。
人形と人間と心。燃えるゴミと燃えないゴミ。肉体と空気。
美しく綺麗な何か、哀しいもの、空虚。
自分がいなくても代わりがいること、いないこと。
この映画には、「綺麗(きれい、キレイ)」というセリフが何度かあるが、ラストのセリフ、「綺麗(きれい、キレイ)」は何を意味しているのだろう。
いろいろと考えさせられる作品。
人形と人間の境目がわからなくなるような演出で、解説を読むと、CGはほとんど使っていないらしく、特殊効果が用いられているようだ。
空気人形はダッチワイフでR-15指定。(それゆえが、日本を代表する監督の作品だが、私小説、自主映画のような肌触り。)
ロケ地は、高層マンションと空襲を受けずに残った古い家屋が混在した地域。再開発のためなのか空き地だらけの地区。
東京都中央区湊地区。
佃島の高層マンション群(大川端リバーシティ21)、鉄砲洲児童公園、湊二丁目の住宅地。湊公園ほ
か。
交番のシーンは、千代田区神田猿楽町々會詰所。
ロケ地を写真付きで、こちらやこちらのブログなどで紹介されてる。
映画のセリフに・・・
生命は 自分自身だけでは完結できないようにつくられているらしい
花も めしべとおしべが揃っているだけでは 不充分で
虫や風が訪れて めしべとおしべを仲立ちする
生命は その中に欠如を抱き それを他者から満たしてもらうのだ。
・・・・吉野弘「生命は」から
清濁併せ吞む、生命賛歌。
![]() | ![]() | ユリイカ2009年10月臨時増刊号 総特集=ペ・ドゥナ 『空気人形』を生きて
著者:是枝 裕和,山下 敦弘,ペ・ドゥナ,宇野 常寛,佐々木 敦 |
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コメント
この映画見て都会生きていくとはなんだろう考えさせられた、ロケ地巡りいって見ました。都会ある微な残骸様に感じました、この作品ピッタリです
投稿: ぶらもと | 2012年3月 6日 (火) 13時44分