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2009年4月

2009年4月26日 (日)

世田谷区大蔵5丁目の地ムービー「キャシャーン」、ロケ撮影は特に無し。

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映画「キャシャーン」(脚本・撮影・編集・監督は紀里谷和明)

出演は、伊勢谷友介、麻生久美子、唐沢寿明、寺尾聡、樋口可南子、小日向文世、宮迫博之、佐田真由美、要潤、西島秀俊、及川光博、寺島進、大滝秀治ほか。

プロデュースは宮島秀司、小澤俊晴。

プロデューサーは若林利明。

脚本は紀里谷和明、菅正太郎、佐藤大。

アニメのような実写映画。いや、実写のようなアニメかもしれない。

見たことのないCGと実写を組み合わせた映像。

これまでになかった斬新な発想と独特の映像美。

もの凄く多くのレビューが書き込まれている作品で、この作品の目新しさ、いかに独創的であるかは、そのレビューの数からも明かだ

憎しみの連鎖、科学の進歩など、ストーリーから見えてくるテーマは重くて難題。

紀里谷和明監督は、このキャシャーンの後、その才能を買われ、ハリウッドのメジャースタジオから、いくつもオファーがきている。

日本では、製作費6億円でこれだけの作品が創れるわけで、ハリウッドは、いつも世界の才能を探しているのだ。

撮影スタジオは東宝ビルト。ロケ撮影は特になし。

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2009年4月24日 (金)

東京都多摩市などの地ムービー「ぐるりのこと」、撮影協力はエステート聖ヶ丘3・中目黒とんかつ八千代ほか。

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映画「ぐるりのこと」(原作・脚本・編集・監督は:橋口亮輔)

出演は、木村多江、リリー・フランキー、倍賞美津子、寺島 進、江口のりこ、横山めぐみ、佐藤二朗、安藤玉恵、加瀬亮、田辺誠一、光石研、柄本明、八嶋智人ほか。

どのシーンも現実味があり、シリアスなシーンだと胃に穴が空きそうになるほどで、その心理描写がもの凄い。

主演の木村多江さんの演技も真に迫っていて、映画を見ているというより、その現場を目撃しているという感覚になる。(第32回日本アカデミー賞主演女優賞受賞)

人は誰も変化していくものだから、離れないでいれば、その関係も変わってくる。

いいときもあれば悪いときもあるもの。

そして、1990年代の初め頃から約10年間に実際に起こった陰惨な社会的な事件と、一組の夫婦を襲った不幸。

ものすごい苦しみ。もう取り返しがつかないことが起こってしまう。

どうしようもない、なすがままにしておくしかない心の痛みを抱え込みながらも、人は変化していき、なんとか希望をつないで生きている。

法廷画家という職業をかいまみ、「うつ」という病気の怖さも実感。

でも、これらは確かに身の回りで起こっていること、「ぐるりのこと」だ。

撮影協力は、

ロイヤルハウジング(株)、エステート聖ヶ丘3団地管理組合、(株)ミニミニ城東、観音庵、ドクターフットアカデミー、中目黒とんかつ八千代、喫茶花壇、横浜桜木町フットギア、戸田中央総合病院、小諸そば、プリーズベイホテル(株)、茶道 松月庵、日本橋紅とん桜木町店、すいどーばた美術学院、いばらきフィルムコミッション取手フィルムコミッション埼玉県ロケーションサービス、静岡市観光課、静岡市文化振興課、フィルムコミッション静岡シーサイトほか。

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2009年4月23日 (木)

ロケのない作品、夢を見ているような、とある体育館のあるまちの地ムービー「GOEMON」、体育館でグリーンバックで撮影とVFX

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映画「GOEMON」(原案・撮影監督・監督は、 紀里谷和明)

出演は、江口洋介、大沢たかお、広末涼子、奥田瑛二、ゴリ、中村橋之助、寺島進 、佐藤江梨子、戸田恵梨香、鶴田真由、りょう、平幹二朗、伊武雅刀、要潤、玉山鉄二、チェ・ホンマン、福田麻由子、小日向文世、紀里谷和明、約1000人のエキストラの皆さん他。

プロデューサーは一瀬隆重、紀里谷和明。
脚本は瀧田哲郎、紀里谷和明
編集は 横山智佐子、紀里谷和明

紀里谷和明監督が脚本・編集・プロデュースにも関わっている。

映像が幻想的だし、夢のように奇想天外なストーリー。

見ているうちに、夢の中にいるのではないかと思ってしうほど。

ここでいう夢は、寝ている時にみる夢のこと。

歴史上の人物が出てくるが、基本的に史実とは無縁の作品で、あえて歴史上の人物の名前を使わなくてもいい感じだ。

この映画は、日本の観客だけをターゲットにした歴史ものではなく、世界中の人々をターゲットにしたスペクタクル。

既成概念を超越したファンタジー。

だから、例えば、もし小学生の子供たちが、この映画のストーリーを真に受けて、社会(歴史)のテストを受けたら、間違いなく落第点になってしまうに違いない。

その美しい映像は、セット撮影とVFX(Visual Effects)によって創られている。

ロケ撮影がない作品。CGカット数は約2000.

体育館を貸し切ってグリーンバック(背景がグリーン)で撮影。

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2009年4月21日 (火)

川崎市の地ムービー「選挙」、ロケ地は東急線田園都市線の宮前平駅、溝の口駅のホーム他。

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映画「選挙」(製作・撮影・録音・編集・監督は想田和弘)

出演は、山内和彦、自民党川崎支連・後援会・うぐいす嬢・東大卒の同窓の皆さん、川崎市の皆さん他。

日本の実態を、そのまま映しだしたドキュメンタリー。

本作品の編集には、ナレーション、テロップ、音楽、CGによる加工、,特殊効果音などは一切ないらしく、それだけに真実味がある。

そのようなものがなくても、撮影した素材の組み合わせによって、つまりは編集によって、映画がいかようにもなること、伝えたいことが表現できることを実感できる作品。

編集は約10ヶ月間、監督が自らニューヨークの自宅で行っている。  (撮影素材は約60時間分)

高度に自動化された駅の改札口。

満員電車に乗れない乗客を駅員の人たちが押し込む風景。

その押し込む行為をするために、ホームを徒競走のような早さで走ってくる女性の駅員さん。

神棚を前に、神主さんが御祓いをしている。

地域の老人会、お祭り、ラジオ体操などに参加する候補者。

政治団体の後援会の人たちの雰囲気が独特で、いかにも政治好きという感じ。

候補者の奥さんが、「候補者が手袋するわけ」をなんでだろうと素朴な疑問をなげかける。

政治の世界では、奥さんを、「女房でもなく、妻でもなく、家内という。」と教えられる奥さん。

当選したときの万歳三唱。

街頭で誰も聞いていなくても、自分の名前を連呼しつづける候補者。

下校途中の子供達が選挙カーに群がり、手を振ってバイバイしている。(これはかわいい。)

映画「ロストイントランスレーション」を彷彿させる。

海外から見た日本の不思議さが、あちらこちらに映っているのだ。

また、候補者は、東大の同窓生たちに久しぶりにあって握手の嵐。

「別人格になっていますから」と素直にいっている。そう、明らかにハイになっているようで、

だが、こういうハイな感覚は、選挙に立候補すれば、どの候補者も大なり小なりなってしまうものだと聞いた。(とある議員から。)

街頭で自ら差し出した握手を、無視されたり、拒否されるのはつらいに違いなく、候補者は、ついついケンタッキーフライドチキンのカーネルサンダースのおじさんと握手したりしている。

公職選挙法があるため、選挙のプロのアドバイスが必要なようで、それもあってか、候補者は、選挙のプロに机を叩いて怒られても「すみませんでした」とただ謝って堪え忍んでいる。

候補者はおよそ政治家らしくない。

でも、その政治家らしくない人のよさ、押しの弱さが、取り巻きの本性を引き出し、本音の言葉がポンポンと飛び出している。

党から派遣された選挙のプロや支援者は、言いたい放題だ。

それにしても、どうして、こんなドキュメンタリーが撮れたのか。

その理由の一つは、立候補した山内和彦さんと相田監督とは大学の同窓だからだろう。

つまりは、友だちだから、気を許している。相田監督は山内さんの車に同乗して撮影したりしているのだ。

ロケ撮影は、2005年10月7日~23日の投票日までで約2週間。(撮影日数は12日間)

ロケ地は川崎市内。

東急線田園都市線の宮前平駅、溝の口駅のホーム他。

何度も見てしまう日本の本質を映しだしたドキュメンタリー。

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2009年4月17日 (金)

徳島県鳴門市の地ムービー「阿波DANCE」、ロケ地はうずしお食堂・阿波おどり会館・花乃春ほか。

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映画「阿波DANCE」(長江俊和監督)

出演は、榮倉奈々(えいくら なな)、北条隆博、勝地涼、高樹沙耶、橋本淳、尾上寛之、星野亜希、笑福亭松之助、高橋克実、徳島県の皆様、鳴門市の皆様、鳴門高校の皆様、高松市の皆様、うず潮連、渦月連、太閤連、鳴門浮々連、なると市連、満月連、鳴潮連ほか。

企画・原案はアットムービー。

プロデュースは、森谷雄、西前俊典。

徳島県の阿波踊りといえば、東京の高円寺にまで飛び火するほどの祭り・踊り。

映画のタイトル「阿波DANCE」は、「阿波踊り」と「ヒップホップ(hip hop)」の融合だ。

伝統には決して変えてはいけないものと、変化していくものがある。

阿波踊りについていうと、「阿呆」になることが何よりも大事なことのようだ。

この映画では、笑顔を見せなかった出演者たちが、「阿呆」になって、だんだんいい笑顔を見せてくれる。

笑顔でいることが、どんなにチャーミングで、美しく、人を魅力的にするのかが実感できる作品。

地域にこだわった映画で、いわゆるリージョナルシネマ。

主人公の心の揺れがよく理解できるし、ラストの阿波ダンスシーンもいい。

おすすめの映画。

振付はKABA..ちゃん。

撮影協力は、徳島県、鳴門市、徳島県ロケーションサービス、鳴門ロケサポート協議会、香川フィルムコミッション、徳島県教育委員会、鳴門商工会議所、鳴門市阿波踊振興協会、鳴門阿波おどり実行委員会、(財)徳島県観光協会、鳴門市観光協会、徳島県立鳴門高等学校、昌住寺、うずしお食堂、阿波おどり会館、鳴門市大道商店街振興組合、うずしお汽船、鳴門観光汽船、鳴門市立鳴門工業高等学校、(株)トヨタレンタリース東四国、(株)おりじん、鳴門山上病院、花乃春、大塚国際美術館ほか。

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2009年4月15日 (水)

東京都狛江市の地ムービー「純喫茶磯辺」、ロケ地は狛江市の和泉多摩川商店街ほか。

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映画「純喫茶磯辺」(原作・脚本・監督は吉田惠輔)

出演は、仲里依紗、 麻生久美子、宮迫博之、ダンカン、斎藤洋介、ミッキーカーチス、近藤春菜(ハリセンボン)、鶴ヶ島市の皆さん、山村国際高等学校の皆さんほか。

「純喫茶」と違うと、もうちょっと素朴で落ち着いた印象だが、この作品では、これでもかというほど、とにかくダサくなっている。

だから、「素朴で真面目な庶民の人間模様を描いた作品」かと思っていたのだが、

お店のアルバイト役の麻生久美子さんが「周りのワケ分からない人たちを観察して演じた」というとおり、ワケ分からない、いい加減な人たちばかりが出てくる。

その麻生久美子さんの衣装が印象的。

(今もあるのだろうか、「アンナミラーズ」というレストランを思い出した。

麻生久美子さんは色々な役をこなすことができる役者さんだと実感できるし、仲里依紗(なか りいさ)さんと宮迫博之さんも好演。

撮影協力は、和泉多摩川商店街振興組合、和食さと、鶴ヶ島市役所、坂戸市観光協会、木更津市、居酒屋いこい他。

喫茶店のロケ地は和泉多摩川商店街。

ちなみに、ロケ地の条件は、商店街、角地、広さなどの条件で探したようだ。(角地は採光の関係)

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2009年4月14日 (火)

フィラデルフィアの地ムービー「シックスセンス(The Sixth Sense)」、ロケ地はセント・オーグスチン・カトリック教会やストライプドベイス・レストランなど。

映画「シックスセンス(The Sixth Sense)」(M・ナイト・シャマラン監督)

出演は、ブルース・ウィリス、ハーレイ・ジョエル・オスメント、オリビア・ウィリアムズ、ミーシャ・バートン、トニ・コレットほか。

ホラー、サスペンス、ヒューマンドラマ、ラブロマンス、どのジャンルの映画だともいいうるジャンルを超えた傑作。

死者が見えるという題材、いわゆる霊感、そしてラストの大どんでん返し。

そのどんでん返しのカラクリを、緻密に計算して成立させている。

第六感のアンテナを張り巡らして、何度も見たるなる作品。

ロケ地は、ペンシルバニア州のフィラデルフィア、イリノイ州のシカゴなど。

ペンシルバニア州のフィラデルフィア(Philadelphia)は、

セント・オーグスチン・カトリック教会(St. Augustine Catholic Church)、ストライプド・ベイス・レストラン(Striped Bass Restaurant、記念日のレストランのシーン、今は閉店している)、Peirce College(コールが通っていた学校)

ペンシルバニア州のBlue BellとBryn Mawr(殺された少女の家とGrocery Storeの外観)

イリノイ州シカゴのGerri's Palm Tavernほか。

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大分県の地ムービー「 釣りバカ日誌19」、大分県や佐伯市などとタイアップ。注目は佐伯名物「ごまだし」

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映画「 釣りバカ日誌19」(朝原雄三監督)

出演は、西田敏行、三國連太郎、常盤貴子、浅田美代子、山本太郎、北村総一朗、笹野高史、ふせえり、佐藤浩市、竹内力(大分県佐伯市出身)、大分県のエキストラの皆さん他。

脚本は、山田洋次、関根俊夫。

企画協力は、日本映像(株)、

協力は、小学館、太田胃散、ダイワ精工(株)、サッポロビール(株)

撮影協力は、ホテルラフォーレ東京、(財)早期胃癌検診協会、大森クリニック、佐藤外科内科胃腸科クリニック、前田内科医院、森トラストグループほか。

ロケ協力は、「釣りバカ日誌19」大分・佐伯ロケ支援委員会、日本航空。

映画館の入場料金は全国一律1000円。日本の映画館入場料金の平均は1214円(2008年)だ。

1988年に始まった「釣りバカ日誌」、寅さんの後を継ぐ人気シリーズで、その時代時代の社会情勢を反映した話題を提供している。

今回は、正社員と非正規社員といった格差の問題と、社内のセキュリティーが過剰でありすぎることで、その弊害があるということを問題提起している。

ロケ地は大分県、特に佐伯市。

いわゆる、ロケ地タイアップで、別府温泉などの観光地が映っている。、

20008年6月に、東九州自動車道が開通することなどが、ロケ誘致のきっかけとなっている。

例えば、シーンには、佐伯市名物のごまだしが、東京へのお土産になっている。

ちなみに、一般的に「釣りバカ日誌シリーズ」のロケ誘致が地元に及ぼす経済効果は約30億円。

その元手となる、ロケ支援のための地元負担は約6000万円。

もちろん、作品によってケースバイケースだが、だいたいそんなふうだ。

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2009年4月13日 (月)

ヨーロッパ各地の地ムービー「いのちの食べかた(Our Daily Bread)」、ロケはヨーロッパ各地。デンマークなど。

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映画「いのちの食べかた(Our Daily Bread) 」(ニコラウス・ゲイハルター監督)

脚本はウォルフガング・ヴィダーホーファー、ニコラウス・ゲイハルター。

編集はウォルフガング・ヴィダーホーファー。

生きている動物や植物や魚などが、人の食べ物に変わっていく様子を淡々と映像で見せるドキュメンタリー。

インタビューも無ければ、ナレーションによる解説も無く、テロップも無い。

食品生産の現場で実際に起こっていること、そこで起こっているの事実だけが映像で流れ、それをどう考えるかは見る側の想像力にゆだねられている。

機械化された食品の生産工場。野菜や果物といった植物の生産は普通に見ていられるが、その製品の素材が、生きている牛・豚・鳥などの動物や生きている魚となると、なかなか平常心では見ていられないもの。

自動車や電気製品のように高度にオートメーション化された食品工場は、非常に効率的な少品種大量生産の体制が築かれている。

なるほど、これなら低コストで大量生産できる。もちろん、衛生面にも細心の注意が払われている。

グローバルなマーケットにおいて、こういった効率的な生産体制に競争力があることは、一目瞭然だ。

ただ、生きている牛や豚やニワトリが、まるで自動車や電気製品を生産するのと同じように、ベルトコンベアーにのっかって、食品という製品に変わっていくのをじっと見ていると、どうしてもある疑問が湧いてくる。

なぜなら、生きている牛や豚やニワトリ、それに魚たちは、生まれたときからずっと最後までベルトコンベアーに乗せられているからだ。

つまり、人工的に生まれ、効率的に成長させられていて、生まれてから死ぬまでずっと、ある意味ではベルトコンベアーに乗ったまま食品となっているのだ。

そこには自由が皆目、見あたら無い。

「家畜は、こういった状況をどこまで自ら理解しているのかは知る術がない。ただ、家畜も生き物だから、例えば牛などは、ひょっとしたら、少しは自らの状況を理解できる能力があり、それを嘆く感情があるのではないか。」

で、もしそういう感情があるとすると、家畜にも幸せと不幸せがある可能性が出てくる。

つまり、結局は屠殺されるにしても、食品になるためだけに生き、生まれてから死ぬまで青空のした大地を自由に走り回ることもなく、最後は、自らを食べる人間たちから、何ら弔いの感情がないままに、機械的に殺されてしまうわけで、

そう考えると、「ここにいる家畜たちは不幸せに違いない。」などと、自然に思ってしまうのだ。

だが、豊かな食事をしていられるのは、こういう効率的な仕組みがあるからこそである。

だから、その浮ついた考えが、偽善的であることを、自分自身が一番よく知っている。

つまり、自らが矛盾を抱え込んでしまうわけで、だからおそらく、この映画は一生忘れない作品になるに違いない。

また、映像には、時々、工場の人たちが休憩時間に食事をしているシーンがある。

工場で働く人たちは、オートメーション化された工場だから、単純作業の繰り返しで、勤務中は無表情で、ほとんど会話もない。

チャールズチャップリンの映画「モダンタイムス」を思いだした。

そういう意味では、「モダンタイムス」の世界が、自分の胃袋の中にもあることが実感できる映画。

2003年10月から2005年10月にかけてヨーロッパ各地でロケ撮影。

豚のシーンはデンマークで1週間のロケ。

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2009年4月12日 (日)

東京都世田谷区砧の地ムービー「悪い奴ほどよく眠る」、東宝スタジオ

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映画「悪い奴ほどよく眠る」(黒澤明監督)

出演は、三船敏郎、香川京子、加藤武、森雅之、志村喬、西村晃、三橋達也、藤原釜足、笠智衆、菅井きん、田中邦衛ほか。

黒澤プロダクションの第1作で、脚本は、小国英雄、久板栄二郎、黒澤明、菊島隆三、橋本忍。

題材は、官界(公団)、財界(建設会社)、そしておそらくは政界もからんだ汚職事件。

1960年公開だから、もう50年ぐらい前の作品なのに、全く古さを感じさせない。

時代を超えた凄い作品。

「悪い奴ほどよく眠る」とはよくいったもの。

例えば官僚組織のような、大きな組織の一員だと、本来ならば見過ごせないような社会悪をその組織が行っていても、組織の一員となって小さな歯車の一つとなって働く人々は、どこかで「赤信号、みんなでわたれば恐くない。」という感じになるもの。

そして、当の本人は組織のせいにしたりしていたりすることが多い。(数々の事件をみるとそういう感じ)

だから、巨大組織の中で巨悪に手を染めながらも、家庭では案外、普通に愛情深かったりするから、人間社会は恐いのだ。

そしてだいたいの場合、巨悪に手を染めた一庶民(弱者)は、自ら抱える罪悪感や家族を守るために自ら命を絶ったりする。巨悪を遂行するための一部品は取り替えられるわけだ。

その巨悪の根源は、ある特定の人物である場合もあれば、社会の仕組みそのものである場合もある。

いずれにしても、巨悪は姿さえ見せず、ぐっすりと眠る。

(これも数々の事件でよく感じるもの。あやふやなうちに、お蔵入りする事件は、世界各国枚挙に暇がない。)

スタジオは、東宝スタジオ。

凄い作品。世界のKUROSAWA。

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2009年4月11日 (土)

横浜市・鎌倉市・東京の地ムービー「天国と地獄」、ロケ地は横浜市西区浅間台・黄金町・鎌倉の腰越・東京の有楽町駅ほか。

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映画「天国と地獄」(黒澤明監督)

出演は、三船敏郎、山崎努、香川京子、仲代達矢、木村功、三橋達也、世田谷区成城の裕福な奥様方(「こだま」に乗車していたエキストラ)ほか。

原作は、エド・マクベイン「キングの身代金(King's Ransom)」

脚本は、小国英雄、菊島隆三、久坂栄二郎、黒澤明。

色々な評論や感想を読んでもそれらが陳腐に感じてしまうほど、凄い作品。

映像としては、モノクロームに桃色の煙などが印象的。

(この作品のずっと後に製作されたスピルバーグ「シンドラーのリスト」の赤い服の少女のシーンと重なる。)

ロケ地は、横浜など。

横浜市西区浅間台(権藤家から見渡す風景)、横浜市南区南太田1丁目(京浜急行線は南太田駅北側にある常照寺の裏山の頂上、権藤家を見上げるシーン)

(なお、権藤家の室内撮影は東宝スタジオのセット)

東海道線の酒匂川鉄橋(列車から3000万円を放り投げるシーン)、鎌倉の腰越(共犯者のアジト)、江ノ島電鉄は極楽寺駅近くのトンネル(子供が覚えているシーン)、江ノ島(子供の絵を重ねるシーン)、腰越漁業協同組合、山下公園

伊勢佐木町(東宝スタジオのオープンセットを伊勢佐木町のように装飾して撮影したカットもある)

黄金町(麻薬街のシーン)

それから東京の有楽町駅など。

映画には、当時の街並みや風俗が映っている。

なお、それらのロケ地の様子を、写真付きで「東京紅団」というサイトが詳しく掲載されている。

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2009年4月 5日 (日)

ニューヨーク・アイオア州の地ムービー「フィクサー」、ロケ地はヒルトンニューヨーク・タイムズスクエアなど。

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映画「フィクサー」(脚本・監督はトニー・ギルロイ)

出演は、ジョージ・クルーニー、シドニー・ポラック、トム・ウィルキンソン、ティルダ・スウィントンほか。

第80回アカデミー助演女優賞をティルダ・スウィントンが受賞。

ニューヨークの弁護士事務所に弁護を依頼する大企業。 大企業などの不利な情報を隠蔽する「裏稼業」がフィクサー(もみ消し屋)だ。

そういう、社会性のある題材だけでも興味深い作品。

おそらくは、日本でも似たようなことが行われているに違いない。

脚本が凝っている。

それもあって、例えば、オープニングのセリフの字幕を読むのに一苦労。

オープニングの後、4日前に時間が遡る。

セリフが多く、登場人物の説明も少ないので、字幕スーパーだと、簡単にストーリーが理解できない。

(一度見ただけではよく分からない人も多いだろう。)

日本語吹き替えを見直して、ようやく内容がつかめるような凝った脚本。

それだけに、ラストの展開は息を呑むほど面白い。

ロケ地は、ニューヨーク。

ニューヨーク市の1345 Ave of the Americas(法律事務所のオフィス)、Hilton New York(ヒルトンニューヨーク

マンハッタンのタイムズスクエア(Times Square)

ニューヨーク州のBlooming GroveやCornwallなど。

スタジオは、ブルックリンのBroadway Stages

それから、アイオワ州のCouncil Bluffsなど。

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2009年4月 4日 (土)

東京の地ムービー「AKIRA」、ネオ東京

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アニメ「AKIRA」(原作・監督は、大友克洋)

声の出演は、岩田光央、佐々木望、小山茉美、石田太郎ほか。

ストーリーの設定は、1988年7月に第三次世界大戦が勃発した後の、2019年の東京が舞台。

東京湾が埋立てられて新首都「ネオ東京」はカオスそのもの。

独特の世界観。東洋と西洋、伝統文化と科学技術が混在した、いかにも日本のアニメ。

暴力的で荒廃した人間社会も、後半に見えてくる宇宙的で神秘的で宗教性を帯びた世界観の前では、ちいさな出来事におもえてくる。

総セル画使用枚数が15万枚の作品。

強いインパクトのあり、海外の映画人に聞いても、日本映画で見た作品として「AKIRA」の名前はよく挙がる。

脚本は、大友克洋と橋本以蔵。
作画監督は、なかむらたかし。

プロデューサーは、加藤俊三と鈴木良平。

アニメーション制作は、東京ムービー新社(現在は、トムスエンタテインメント) ほか。

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2009年4月 3日 (金)

東京は渋谷・下北沢などの地ムービー「蛇にピアス」、ロケ地は渋谷のスクランブル交差点・下北沢南口商店街・高田馬場の焼き肉屋さんなど。

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映画「蛇にピアス」(蜷川幸雄監督)

出演は、吉高由里子、高良健吾、ARATA、あびる優、ソニン、市川亀治郎、井手らっきょ、小栗 旬、唐沢寿明、藤原竜也ほか。

原作は、金原ひとみ「蛇にピアス」

プロデューサーは、梅川治男

舌にピアスと背中に刺青

肉体の痛みがテーマの一つ。

見ているだけで痛い、というか、画面を見続けることが難しいほど。

R-15指定作品

レンタルショップのお店に行くと、借りる人が多い感じ。

撮影協力は、

スリーエフ、晴れ着の丸昌、湘南セントラファエロ協会、クリスタルホテル、小田急電鉄(株)、京王電鉄(株)、まとい駒八幡山店、湘南藤沢フィルムコミッション、下北沢南口商店街振興組合、池袋にある「セレモニーホール後藤会館」、焼肉市場げんかや高田馬場店、味の素スタジアムほか。

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