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2008年11月

2008年11月25日 (火)

映画「パラノイドパーク(Paranoid Park)」、ロケ地は実在するオレゴン州ポートランドのパーンサイドスケートパーク(Burnside Skatepark)など。

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映画「パラノイドパーク(Paranoid Park)」(監督・脚本・編集はガス・ヴァン・サント)

出演は、ゲイブ・ネヴァンス、テイラー・モンセン、ジェイク・ミラー、ダン・リュー、ローレン・マッキーニーほか。

キャストの多くは、「マイスペース」というコミュニティサイト、ポスティング、ビラ配り、レコード店へのポスター貼りなどをしてポートランドの一般の高校生から公募。

ガス・ヴァン・サント監督は、地元を拠点にして地元の人間を起用して映画を撮っている。

撮影監督は、クリストファー・ドイル。

主人公(一人称)の視点で描かれている。

16歳という年齢のもつ繊細さと純粋さと透明感が懐かしい。

心の葛藤がわがことのように伝わってきて、自分の16才の頃の感覚を想い出す。

今から思えば、あの頃はごくごく身近な人と身近なことに囲まれていた。

映画は、ストーリーを前後させて映し出し、同じシーンを何度か見せる手法を用い、音楽を多用して感情を表現。

自らの心を語るボイスオーバー、心の中を映し出した映像と音楽に才能が凝縮。

2007年、第60回カンヌ国際映画祭で60周年記念特別賞を受賞。

ロケ地は、アメリカはオレゴン州ポートランド。

麻薬密売人や娼婦達がたむろしていた場所に、スケートボーダーたちがコンクリートを流し込んで違法に作った実在の公園でパーンサイドスケートパーク(Burnside Skatepark)。

マジソンハイスクール(Madison High School)、ルイの家(House of Louie)

それから、オレゴン州のコースト(Coast) など。

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2008年11月21日 (金)

映画「最高の人生の見つけ方(The Bucket List)」、レーストラックはカリフィルニアスピードウェイ、スカイダイビングはカリフォルニアのペレスなど。

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映画「最高の人生の見つけ方(The Bucket List)」 (ロブ・ライナー監督)

出演は、ジャック・ニコルソン、モーガン・フリーマン、ショーン・ヘイズ、ロブ・モロー、ビバリー・トッドほか。

脚本はジャスティン・ザッカム。

生と死、宗教、信仰、信念などがからんだシリアス映画だが、ユーモアがあり、笑いと涙と感動が絶妙なバランスで散りばめられている作品。

60を過ぎた大富豪と自動車修理工が病室で出会う。

大富豪はこれまでほとんど全てを仕事にそそいぎ、お金儲け、仕事には成功。だが4度も離婚し、ただ一人の娘とも絶縁となり、闘争心がむき出しの性格ゆえにお金はあっても孤独の身。

一方の自動車修理工は、自分のやりたい夢をあとまわしにして家族を養うために働いてきた。おだやかで物静か、どこか宗教家のよう。

ただ、二人には共通点がある。自分の人生が余命6ヶ月の宣告をうけていること。それから、何が自分にとって大切かを考えるまとまった時間がこれまで、なかなかもてなかったこと。

で、(つきなみだが)、人生に後悔はつきものだ。

どうしてあんな事をしてしまったのだろうという後悔と、なぜやらなかったのだろうという後悔。(「男はつらいよ 夕焼け小焼け」に似たセリフがある。)

一説によると、何かをやった後悔よりも、やらなかった後悔のほうが大きいともいわれる。

後悔先に立たず。

どっちにしても、結局のところ、その時その時、自分がおかれた状況の中で、その歳なりの自分の判断で取捨選択をしていていくしかなく、未来にそれがどういう結果になってしまうのか、わからないもの。

でも、その結果を受け入れなければならない。

そして、それを自分自身で心の底から受け入れるには、心の奥に封印していた心の傷など、自分自身の深層心理にある事どもと向き合って、そこに気付かなければならず、そのためには、自分に素直にならなければならない。

いずれにしても、余命宣告を受け、「ありがとう」と感謝の気持ちで人生を締めくくるためには、家族や友人との関係ほど大切なものはないはずで、それがこの映画のテーマになっている。

映画の舞台は、ロサンゼルスの他、タージマハル、アフリカの野生の楽園セレンゲティ、フランスの最高級レストラン、怪しげなタトゥーショップなど。

ロケ地は、

アメリカはカリフォルニア州(California) の

カリフィルニアスピードウェイ(California Speedway)

ビバリーヒルズ(Beverly Hills)にある市民ホール(City Hall)

ロサンゼルスのホワイトマン空港(Whiteman Airport)

ペレスにあるJim Wallace Sky Diving School (スカイダイビングのシーン)

ペレス(Perris)(スカイダイビングのシーン)

フランスは

エズ村(Eze Village) (外観)

ヴィルフランシュ(Villefranche) (外観)など。

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2008年11月18日 (火)

リメイクの映画「私の頭の中の消しゴム(A Moment to Remember) 」、日本→韓国→ハリウッド、韓国版のロケ地はソウル、ルネッサンスホテル近くのコンビニなど。

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映画「私の頭の中の消しゴム(A Moment to Remember)」(監督・脚本は、イ・ジェハン)

出演は、チョン・ウソン、ソン・イェジンほか。

原案・原作は、日本(読売テレビ)のテレビドラマ「Pure Soul ~君が僕を忘れても~」。

韓国リメイク版のこの映画は、日本で4週連続興収一位を記録。

製作はサイダス代表のチャ・スンジェ、プロデューサーはキム・サンミン。

韓国版映画タイトルの「私の頭の中の消しゴム」は、日本版ドラマの中のセリフ「私の頭の中には消しゴムがあるの」がタイトルとして採用されたそうだが、このタイトル、女学生が思いつきそうな可愛らしさがあり詩的な響きもあって、それだけで見たくなるような気になるタイトル。

映画はお洒落な映像が多い純愛ドラマでメロドラマ風だが、若年性アルツハイマーという重いテーマが扱われている。

日本のトレンディードラマと韓国ドラマを組み合わせた感じで、日本のテレビ局が製作した映画のようでもある。「ローマの休日」のオマージュも感じさせる。

(いかにも、日本のテレビドラマのリメイクらしい。)

ロケ地はソウル。ルネッサンスホテル近くのコンビニなど。

こちらのサイトに詳しく掲載されている。

この映画のストーリーは国境を何度も越えてリメイクされるほど魅力的。

韓国の次はハリウッドでのリメイクが決まっている。

当事者の話によると、ハリウッド側がリメイク権を獲得するのに18ヶ月もかかったそうで、リメイクは通常の買い付けよりも権利をクリアするのが実に大変だ。

ちなみに、ハリウッド版は、メジャーのCBS FilmsとインディペンデントのSobini Films(マーク・アミン代表)の共同製作となっている。

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2008年11月17日 (月)

北海道が舞台のインディペンデント映画「雪に願うこと」、北海道上士幌町のタウシュベツ橋梁ほか。

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映画「雪に願うこと」(根岸吉太郎監督)

出演は、伊勢谷友介、佐藤浩市、小泉今日子、吹石一恵、香川照之、山崎努、草笛光子、小澤征悦、椎名桔平、山本浩司、津川雅彦、出口哲也、帯広市のみなさん、北海道のみなさん他。

2005年の第18回東京国際映画祭で四冠(グランプリ・監督賞・最優秀男優賞・観客賞)

製作は若杉正明、エグゼクティブプロデューサーは甲斐真樹、プロデューサーは田辺順子、脚本は加藤正人、撮影は町田博、美術は小川富美夫。

原作は鳴海章の 「輓馬」。

製作委員会(「雪に願うこと」フィルム・パートナーズ) は、北海道新聞社、スタイルジャム、メモリーテック、ビーワイルドで、製作プロダクションはビーワイルド、そして配給はビターズエンド。

北海道が舞台のインディペンデント映画。

東京と地方、勝ち負け。お金で買えるものとお金では買えないもの。

そういった、現実的に起こりうる様々な出来事を積み重ねて出来た、真っ白な雪のように飾らない自然なシナリオ。

競争社会から脱落しても、過去から逃げ出さずに、現実を受け入れる、その真面目さが、北海道の冬の澄んだ空気のようにすっと清んでいる。

北海道の風景、馬の映像が美しく、潔く、明るい、凛とした作品。

撮影協力は、北海道市営競馬組合、ばんえい競馬馬主協会、北海道ばんえい競馬調騎会。

ばんば指導は、ばんえい競馬の騎手・厩務員(きゅうむいん)のみなさん。

エキストラ協力は、帯広市のみなさん、北海道のみなさん。

ロケ協力は、帯広市、帯広観光コンベンション協会とかちフィルムコミッション連絡協議会、オーベルジュ コムニ/スノーフィールドカフェ、ホテルヒーロー、ホテルルートイン帯広、ホテルノースランド帯広、劇団ほうき座、レインボーフォークダンスクラブ、帯広商工会議所、帯広畜産大学、陸上自衛隊第5旅団、上士幌町、太陽園、糖平(ぬかびら)温泉、北海道上士幌町の糠平湖にあるタウシュベツ橋梁

タウシュベツ橋梁の風景が印象的。(むかびら温泉郷旅館組合のサイトに写真が掲載されている。)

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2008年11月13日 (木)

アースカラーな映画「島の色 静かな声(Silent Color Silent Voice)」、沖縄の西表島の風景、音色、暮らしのリズム

映画「島の色 静かな声」(茂木綾子監督)

英語タイトルは、「Silent Color Silent Voice」

ドイツ、フランスの共同製作。

沖縄は西表島の日常を撮影したドキュメンタリー作品。

出演は、石垣昭子、石垣金星、紅露工房や祖納集落の人々ほか。

染織と色から広がっていく世界観の中に沖縄の魅力がぎっしり詰まっている。

沖縄の風景、音色、暮らしのリズムが心地いい。

人も自然の一部。母なる自然から生まれ、いつかは自然に還る。

この映画、東京は下北沢の小さな映画館「シネマアートン下北沢」で劇場公開の予定だったが、急に閉館になってしまったため公開ができなった。

だが、東京国際映画祭で「ワールドプレミア」として上映された。

ロケ撮影は、もちろん西表島。

西表島ロケは2007年の春と夏と秋、3回にわたっておこなわれている。

16ミリフィルムカメラで撮影。編集には4ヶ月かけたとのこと。

相澤久美さんと芹沢高志さんが、映画製作会社「サイレントヴォイス有限責任事業組合(LLP)
silent voice Limited Liability Partnership」を立ち上げて製作。

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庄内地方の風土で彩られた映画「おくりびと」、山形県は酒田市、鶴岡市、上山市など。

「おくりびと」オリジナルサウンドトラック Music 「おくりびと」オリジナルサウンドトラック

アーティスト:久石譲
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映画「おくりびと」(滝田洋二郎監督)

出演は、本木雅弘、山崎努、余貴美子、広末涼子、吉行和子、笹野高史、白井小百合ほか。

脚本は小山薫堂。音楽は久石譲。
プロデューサーは中沢敏明、渡井敏久。   

亡くなった人を慈しみながら厳かに弔うことができるのが人間であり、それがテーマだからこの映画は世界的な普遍性をもっている。

それでいながら、感情を気遣い、立場をわきまえ、静かで清楚で洗練された所作の納棺師は、お茶やお花のような日本文化が香ってもいる。

食事のシーンに「生」が凝縮されてもいる。

調べると、「インドの旅とある本を通して納棺の世界を知った」本木雅弘氏の発案だという。

滝田洋二郎監督の”笑って泣いて感動させ、見た後は考えさせて、心に残す”、そのさじ加減が絶妙だ。

ロケ地は山形県の酒田市、鶴岡市、上山市など。庄内地方の風土が映画にしっくりとはまっている。

ロケハンでは、“やがて滅びゆくもの”をテーマに探し回ったようで、その結果、銭湯や廃屋などでロケが行われている。

ただし、本木雅弘の実家やNKエージェントの屋内シーンは日活撮影所のセット。(スタジオ撮影)

庄内地方の冬景色は2007年冬(クランクイン前)に撮影され、クランクインは2007年の春。庄内地方でのロケ撮影は約40日とのこと。

(スタジオ撮影などを含めると撮影日数は3ヶ月弱)

ロケ地をスポットでみると(映画パンフレットを参照した。詳しくはパンフレットで)

・銭湯は鶴岡市本町の「鶴乃湯」

・NKエージェントの外観は酒田市日吉町の旧割烹「小幡」

・オーケストラのコンサート会場は酒田市の「希望ホール」

・本木雅弘がチェロを弾く河川敷は遊佐町月光川の河川敷。

・広末涼子が電車を待つホームは庄内町にある「余目駅」など。

それから、お葬式が行われた旧家は鶴岡市大網、納棺の手引き撮影シーンは酒田市日吉町、本木・広末夫婦の自宅(外観)は上山市二日町でそれぞれロケ撮影が行われているようだ。

撮影協力は、酒田ロケーションボックスほか。

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2008年11月11日 (火)

生き物のような海と映画「崖の上のポニョ」、瀬戸内海と広島県福山市鞆の浦のこと

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映画「崖の上のポニョ」(原作・脚本・監督は宮崎駿)

スタジオジブリ、日本テレビ、電通、博報堂DYMP、ディズニー、三菱商事、東宝の提携作品。

製作担当は、奥田誠治、福山亮一、藤巻直哉。

特別協賛はアサヒ飲料。特別協力はローソン・読売新聞。

プロデューサーは鈴木敏夫。音楽は久石譲。

声の出演は、吉行和子、奈良岡朋子、山口智子、長嶋一茂、天海祐希、所ジョージ、奈良柚莉愛、土井洋輝、 柊瑠美、矢野顕子ほか。

少ない線で動きの面白さを出したという。(作画監督)

この映画、一度ぐらい見ただけでは、よくわからないほど、独特の世界観に包まれている。

海も生き物のように動いている。

宗介の住む町のモデルは広島県福山市の鞆の浦だと噂されているから、その生き物のような海のモデルは瀬戸内海の海だろうか。

(ジブリ側は鞆の浦を「ポニョ」のモデルとは公式には認めていない。)

瀬戸内海の鞆の浦といえば、万葉集などにも詠われた風光明媚な土地で、雁木と常夜灯と波止場が今でもセットで残っていて、古来から「汐待ちの港」として知られ、海外からもその景観が高く評価されている。

しかし、だいぶ前からこの鞆の浦で「鞆港埋め立て・架橋計画」が進んでいて、大きな社会問題になっている。

でも、この映画によって、ようやく反対運動が大きくなってきたようで、狭山丘陵の「トトロの森プロジェクト」のようなナショナルトラスト運動を思い起こさせるほど。

景観は映画を変えるが、映画も景観を変えうるのだ。

ちなみに、宮崎駿監督が「崖の上のポニョ」の構想を練った鞆の浦の家はこちらのサイトに写真付きで掲載されていた。

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