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2008年6月19日 (木)

映画「海は見ていた」、ワープステーション江戸など。

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映画「海は見ていた」(熊井啓監督)

脚本は黒澤明。

出演は、清水美砂、遠野凪子、永瀬正敏、吉岡秀隆、石橋蓮司、奥田瑛二ほか。

原作は山本周五郎の「なんの花か薫る」と「つゆのひぬま」。

日活90周年記念作品で、プロデューサーは猿川直人。

映画の舞台は江戸時代の深川。

幕府非公認の岡場所だ。

身分制度も手伝ってか、武家育ちの若侍は、苦労を知らず、人の痛みがわからない。こういう世間知らずは、ただでさえ哀しいものだが、そこに悪意がないが故に、なおさら始末が悪い。

生前、黒澤明監督は、「一度も踏み外したことがない、正しく生きてきたのだと驕った考えの人間は恐い。少しでも痛い目に遭わないように生きてきた人だから、人の痛みがわからない。信じられないような、冷酷なことをしているのにも気付かない。でも、折り目正しく優しそうに見えるからなお恐い。」と話されていたようだ。(黒澤和子著:『黒澤明「生きる」言葉』より)

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一方、不幸な境遇でも、健気で美しく、心根のやさしい女郎の娘。

そして天涯孤独で不遇の連続だった青年。

この二人の出会いは希望という言葉そのもの。その希望を繋ぐのは粋の精神。お侠な姐御の心意気が生み出す粋だ。

ラストシーンは、世の不条理を飲み込む大洪水と満天の星空。

映画は日本の時代劇で、まさに和風なのだが、ビートルズの「ヘイジュード」を思い起こさせる。

人類に普遍の愛の賛歌だ。

また、大洪水に浮かぶ、今にも壊れそうな小舟は、まるでノアの箱船のよう。

ロケ地は、ワープステーション江戸など。

映画のシーンは、ロケセット(岡場所)から動かない。それゆえに、閉ざされた暮らしが実感され、岡場所の女郎たちの立場が伝わってくる。

エンドクレジットの協力には、

東京ロケーションボックス、神代植物公園、ワープステーション江戸、浦安市郷土博物館、富岡八幡宮神輿総代連合会、葛西囃子保存会ほか。

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