« 映画「キッズ・リターン」、書籍「淀川長治の究極の映画ベスト100」、寺岡精工、後楽園ホール、金子ボクシングジム、なんばグランド花月など。 | トップページ | 映画「青春デンデケデケデケ」の観音寺市 »

2008年2月10日 (日)

映画「アラビアのロレンス」、ロケ撮影のエピソード。ロケ地は、ヨルダン、スペイン、モロッコ、ロンドン、イギリス・サリー州のコバム、アメリカ・カリフォルニア州など

アラビアのロレンス 完全版 DVD アラビアのロレンス 完全版

販売元:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
発売日:2006/12/20
Amazon.co.jpで詳細を確認する

映画「アラビアのロレンス(LAWRENCE OF ARABIA)」(デビッド・リーン監督)

出演は、ピーター・オトゥール、オマー・シャリフ、アレック・ギネス、アンソニー・クイン、ホセ・ファーラーほか。

実在したロレンスに似ている無名の新人(ピーター・オトゥール)を主役に起用し、そのまわりをベテランのスターたちで固めている。

(アラブの遊牧民「ベドウィン」でさえ足を踏み入れないような赤い砂漠などでのロケ撮影があったが、ピーター・オツールは、撮影前の3ヶ月をアラブの遊牧民「ベドウィン」と暮らしたそうだ。)

プロデューサーは、サム・スピーゲル。

1962年アカデミー賞で主要7部門を独占。

女性が登場しない映画。

実在したイギリス人のロレンスの半生を描いた作品で、ロレンスが書いた「7つの知恵の柱」が映画の基になっている。

20世紀映画の金字塔ともいわれ、壮大な映像と映画音楽、それに、ロレンスがマッチの火を吹き消した後に砂漠に太陽が昇る名シーンなどで広く知られる作品。

映画の中の太陽と砂の映像が神々しい。

映画を見るだけでもアラビアの自然の厳しさが実感できるが、ロケーション撮影も過酷だったようだ。

砂漠にレールを引いて、その上をカメラが動きまわる移動撮影。(ワンカットで撮影するために、600mのレールを引き、カメラを載せた移動車両が50km/時で移動するなどしたようだ。)

戦闘シーンは灼熱の砂漠にスモークがたかれたそうで、汽車の爆破シーンは、特撮班が線路の下に火薬をしかけて、撮影のチャンスは一度きりだったという。

また、各シーンの撮影の度に、ラクダや俳優たちの足跡を消す作業も必要だった。

大群衆の撮影では、ヘリコプターを飛ばし、アクション開始合図はロケット弾。

なにしろ、カメラなどの撮影機材費だけで1億8000万円(1961年当時)も掛けている。

ロケーション撮影は1961年に開始。映画会社が当初たてたスケジュールは5ヶ月だったが、実際の撮影には2年3ヶ月も要した。

ロケ地は、ヨルダン、スペイン、モロッコ、ロンドン、サリー州、カリフォルニア州など。

まずは、ヨルダン。

ヨルダンのロケ地は水の補給地まで240kmもあり、そこに600人を超す撮影スタッフが入り、毎週45トンの冷凍トラックで食料を補給。

気温は昼は摂氏50度を超す一方で、夜は凍り付く寒さ。そして、乾ききった砂漠に、突然土砂降りの雨が降る。好感度でデリケートな70㎜のカメラでの撮影は大変だった。

でも、ヨルダンのフセイン国王が全面的に撮影協力してくれている。本物の武器を無料で貸し出し、3万人の砂漠パトロール隊と1万5000人の実在のアラブ遊牧民「ベドウィン」がアラブとトルコの兵士のエキストラになっている。

ヨルダンのシーンは、

・ジャフル(Jafr)で、ラクダのシーン、ガシムを助けるシーン、干潟のシーン。

・砂漠のシーンは、ヨルダンのジョベルツバイク(Jebel Tubeiq)、ヨルダンのワディ・ルム(Wadi Rum)。

・ロレンスがアラビアたばこを吸うのは、ワディ・ルム(Wadi Rum)の赤岩の崖(red cliffs)など。

次に、モロッコ。

モロッコでは砂漠のシーンなどで、砂漠は、ワルザーザート(Ouarzazate)のアイト・ベン・ハッツダウ(Ait Benhaddou)

そしてスペイン。

映画のアカバの町はオープンセット。

スペイン南部のアルメリア(Almeria)の近く、カルボネロス(Carboneras)のプラヤ・デル・アルゴロシボ(Playa del Algorocibo)に造られた。

そのオープンセットは300を超える建物と500mの防波堤というから町を一つ造ってしまったようなもの。

また、列車の襲撃シーンは、スペイン南部のアルメリア(Almeria)のガボ・デル・ガタ(Cabo de Gata)のサンホセ(San José)にあるゴノベセ海岸(Genovese Beach)で撮影された。

そして、中東のシーンの多くは、スペインのセヴィリア(Sevilla)で撮影。

・中東のビルはAvenida de Isabel la CatolicaとParque de Maria Luisaなど。

・カイロのホテルは、セヴィリア(Sevilla)はスペイン広場(Plaza de España)のスペイン宮殿(Palacio Espanol)。

・ロレンスとアルビーが会ったのは、セヴィリア(Sevilla)はピラト広場(Plaza de Pilatos)のカサ・デ・ピラトス(Casa de Pilatos)

・カイロの士官クラブの中庭(Cairo Officer's Club courtyard)は、アンフォンソ13世ホテル(Alfonso XIII Hotel) 。

・アラブ民族会議シーンのダマスカスの庁舎は、セヴィリア(Sevilla)のカジノ(Casino)。

・エルサレムの建物(buildings of Jerusalem)は、セヴィリア(Sevilla)はアメリカ広場(Plaza of the Americas)にある。

そして、イギリス。

・サリー州のコバム(Chobham, Surrey)で、ロレンスのオートバイ事故のシーン。

・ロンドンのセント・ポール寺院(St. Paul's Cathedral)でロレンスの葬式のシーンなど。

最後にアメリカ。

カリフォルニア州のインペリアル・サンド・デューン(Imperial Sand Dunes)で砂漠のシーンが追加撮影されている。

|

« 映画「キッズ・リターン」、書籍「淀川長治の究極の映画ベスト100」、寺岡精工、後楽園ホール、金子ボクシングジム、なんばグランド花月など。 | トップページ | 映画「青春デンデケデケデケ」の観音寺市 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 映画「アラビアのロレンス」、ロケ撮影のエピソード。ロケ地は、ヨルダン、スペイン、モロッコ、ロンドン、イギリス・サリー州のコバム、アメリカ・カリフォルニア州など:

« 映画「キッズ・リターン」、書籍「淀川長治の究極の映画ベスト100」、寺岡精工、後楽園ホール、金子ボクシングジム、なんばグランド花月など。 | トップページ | 映画「青春デンデケデケデケ」の観音寺市 »