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2008年1月16日 (水)

サポーター制度「ひとコマもがり」の映画「殯の森」、ロケ地は奈良市の田原地区(田原フィルムコミッションが支援)・春日奥山・東向北商店街・月ヶ瀬、東吉野村、西吉野村など。

映画「殯の森」(監督・脚本・プロデュースは河瀨直美)

出演 は、うだしげき、尾野真千子、渡辺真起子、斉藤陽一郎、ますだかなこ他。

セカンドプロデューサーは、専門学校東京ビジュアルアーツ大阪校学校長の百々俊二。

エグゼクティブプロデューサーは、フランスのエンガメ・パナヒ(Hengameh Panahi)

支援は、文化庁、NHK、フランスのWith the participation of the Centre National de la Cinématographieなど。

2007年(第60回)カンヌ国際映画祭で審査員特別大賞「グランプリ」を受賞。

自然の力、心の襞など、目に見えないもの、形のないものに対する畏敬の念、畏怖の心を古代から続く深い森に託した作品。

森の中では、カメラが手持ちで画面がゆらゆらしていて、自分がカメラを持って森に迷い込んだようで怖い。

身近に起こったドキュメンタリーのようなドラマ。

映画製作にあたって、「殯(もがり)の森」製作委員会は、「ひとコマもがり」というサポーター制度を考え出した。

その制度は、身の丈の発想。

応援サポーターには、

1)実際に撮影された映画35 ㎜フィルムをひとコマプレゼント
2)奈良県下の6箇所で行われる特別試写会へ無料招待
3)「殯の森」の映画パンフレットに氏名を掲載
という3つの特典があり、値段も一口(ひとコマ)が2,000円。

値段が手頃な分、サポーターの数も数千人に及んでいる。

このアイデアで、某人気ラーメン屋さんから聞いたという知人(大学教授)の話を思いだした。

それは、下記の質問。

さて、以下の内でどれがいいと思うか。(値段が安くても手を抜いているわけではない。利益率は同じ。)

1)500円のラーメンで50円の利益、2)1,000円のラーメンで100円の利益、3)2,000円のラーメンで200円の利益、4)10,000円のラーメンで1,000円の利益、5)100,000円のラーメンで10,000円の利益。

答えは、某人気ラーメン屋さんによると、1)の500円のラーメン。それが一番長続きし、結局は強いのだという。

どれも利益率は同じだが、100,000円のラーメンを1人のお金持ちに食べてもらうより、500円のラーメンを200人の人達に食べてもらった方が、200倍の人とつながりが出来る。200倍の支援者ができるわけだ。

「ラーメンづくりはその分大変だが、200人とのつながりは何よりも大事だ。」とその知人は話していた。

そういう意味で、この映画は小さなつながりによって生まれた作品といえるだろう。(もちろん、フランスの支援もあるが、これも個人のつながりが生んだものだ。)

田原フィルムコミッション(中尾義永代表、地元住民6人で設立)や奈良県立図書情報館など、奈良も制作を支援している。

ロケ地は、奈良市の田原地区、春日奥山の原生林、奈良市の東向北商店街)、奈良市の月ヶ瀬(スイカ畑)、東吉野村、奈良県西吉野村の古民家(映画ではグループホーム)など。

こちらのブログに、写真付きでロケ地(奈良市田原地区の茶畑)が紹介されている。

また、古書と喫茶「ひひろ」はうだしげき氏のお店とのこと。

Dsc00957

(写真は千葉県鴨川市大山の千枚田で撮影。

美しい緑。映画とイメージがどこか似ている写真。)

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» mini review 07265「殯(もがり)の森」★★★★★★★☆☆☆ [サーカスな日々]
『萌の朱雀(もえのすざく)』でカンヌ国際映画祭でカメラドールを受賞し、世界中から注目されている河瀬直美監督の最新作。監督自身の故郷である奈良を舞台に、人間の生と死を描く人間ドラマ。役者初挑戦のうだしげきが、妻を亡くし、心の空白をうめようと懸命に生きる男を熱演。介護福祉士として、彼と心の交流をかわす真千子に『萌の朱雀(もえのすざく)』でも河野作品に出演している尾野真千子が透明感ある演技でみせる。奈良の山間部の美しい風景が心にしみる珠玉の名作。[もっと詳しく] 「こうしゃんなあかんってこと、ないから... [続きを読む]

受信: 2008年1月18日 (金) 16時09分

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