サポーター制度「ひとコマもがり」の映画「殯の森」、ロケ地は奈良市の田原地区(田原フィルムコミッションが支援)・春日奥山・東向北商店街・月ヶ瀬、東吉野村、西吉野村など。
映画「殯の森」(監督・脚本・プロデュースは河瀨直美)
出演 は、うだしげき、尾野真千子、渡辺真起子、斉藤陽一郎、ますだかなこ他。
セカンドプロデューサーは、専門学校東京ビジュアルアーツ大阪校学校長の百々俊二。
エグゼクティブプロデューサーは、フランスのエンガメ・パナヒ(Hengameh Panahi)
支援は、文化庁、NHK、フランスのWith the participation of the Centre National de la Cinématographieなど。
2007年(第60回)カンヌ国際映画祭で審査員特別大賞「グランプリ」を受賞。
自然の力、心の襞など、目に見えないもの、形のないものに対する畏敬の念、畏怖の心を古代から続く深い森に託した作品。
森の中では、カメラが手持ちで画面がゆらゆらしていて、自分がカメラを持って森に迷い込んだようで怖い。
身近に起こったドキュメンタリーのようなドラマ。
映画製作にあたって、「殯(もがり)の森」製作委員会は、「ひとコマもがり」というサポーター制度を考え出した。
その制度は、身の丈の発想。
応援サポーターには、
1)実際に撮影された映画35 ㎜フィルムをひとコマプレゼント
2)奈良県下の6箇所で行われる特別試写会へ無料招待
3)「殯の森」の映画パンフレットに氏名を掲載
という3つの特典があり、値段も一口(ひとコマ)が2,000円。
値段が手頃な分、サポーターの数も数千人に及んでいる。
このアイデアで、某人気ラーメン屋さんから聞いたという知人(大学教授)の話を思いだした。
それは、下記の質問。
さて、以下の内でどれがいいと思うか。(値段が安くても手を抜いているわけではない。利益率は同じ。)
1)500円のラーメンで50円の利益、2)1,000円のラーメンで100円の利益、3)2,000円のラーメンで200円の利益、4)10,000円のラーメンで1,000円の利益、5)100,000円のラーメンで10,000円の利益。
答えは、某人気ラーメン屋さんによると、1)の500円のラーメン。それが一番長続きし、結局は強いのだという。
どれも利益率は同じだが、100,000円のラーメンを1人のお金持ちに食べてもらうより、500円のラーメンを200人の人達に食べてもらった方が、200倍の人とつながりが出来る。200倍の支援者ができるわけだ。
「ラーメンづくりはその分大変だが、200人とのつながりは何よりも大事だ。」とその知人は話していた。
そういう意味で、この映画は小さなつながりによって生まれた作品といえるだろう。(もちろん、フランスの支援もあるが、これも個人のつながりが生んだものだ。)
田原フィルムコミッション(中尾義永代表、地元住民6人で設立)や奈良県立図書情報館など、奈良も制作を支援している。
ロケ地は、奈良市の田原地区、春日奥山の原生林、奈良市の東向北商店街)、奈良市の月ヶ瀬(スイカ畑)、東吉野村、奈良県西吉野村の古民家(映画ではグループホーム)など。
こちらのブログに、写真付きでロケ地(奈良市田原地区の茶畑)が紹介されている。
また、古書と喫茶「ひひろ」はうだしげき氏のお店とのこと。
(写真は千葉県鴨川市大山の千枚田で撮影。
美しい緑。映画とイメージがどこか似ている写真。)
| 固定リンク



コメント