« 愛知県豊橋市の地域映画「1リットルの涙」と障害者自立支援法 | トップページ | 地域映画の先がけ、岩手県松尾村(現:八幡平市)の映画「同胞(はらから)」 »

2007年11月 5日 (月)

対談「小栗映画の作られ方」、映画「泥の河」のロケハンのことなど

小栗康平監督作品集 DVD-BOX DVD 小栗康平監督作品集 DVD-BOX

販売元:松竹
発売日:2005/06/29
Amazon.co.jpで詳細を確認する

小栗康平監督の作品。

「泥の河」、「伽子のために」、「死の棘」、「眠る男」などがある。

その小栗康平監督の作品集に特典ディスクがついている。

その特典ディスク。

小栗康平監督と横尾嘉良美術監督の対談「小栗映画の作られ方」、「眠る男」メイキングなどが収録されている。

その対談「小栗映画の作られ方」では、ロケ地や美術がいかに重要かが語られている。

いわば、美術は俳優と同じ映画に映る側であり、キャメラなど撮る側ではない。だから、「出演美術」であるなどと横尾美術監督が話されている。(ちなみに、小栗映画は、キャスト費よりも美術費の予算のほうが高い場合が多いそうだ。)

例えば、映画「泥の河」

オープンセットやセットを組む予算がないなかで、昭和31年の映画の舞台を探し求めて、小栗監督は小樽から九州まで一人でロケハンをして歩いたという。

描こうとする場所を自分がイメージできるかどうかが鍵であった。

そして、その結果、名古屋の中川運河(こちらのページに写真)がロケ地に選ばれた。

対談では、「描かれるべきものの位置関係(食堂と船の関係)、大きさと距離、どう見えるかという”まなざしの距離”」が重要だと考えたと話されていた。

伝えたいものを伝えるための場所、つまりロケ地はそれほど重要なのだ。

(補足だが、映画の船は名古屋の港にあった崩れかけた船を借り上げたという。)

そして、天神祭の船のシーンは大阪、船を追いかけるシーンは東京の隅田川、船の中のシーンは東宝撮影所に、それぞれ船を陸送して撮影したという。

特典映像では、その他にも「伽子のために」や「眠る男」など、映像そのものに語る力がある小栗映画の魅力を解き明かしている。

(「死の棘」では、ロケーションとセットをわざとミスマッチさせたなど、小栗映画の作られ方、その変遷を知ることが出来る。)

「ロケーションが多いと、どこから現実でどこからフィクションかわからなくなる。」など、意味深な言葉がちりばめられている。

|

« 愛知県豊橋市の地域映画「1リットルの涙」と障害者自立支援法 | トップページ | 地域映画の先がけ、岩手県松尾村(現:八幡平市)の映画「同胞(はらから)」 »

コメント

コンバンハ。
「泥の河」にはそのようなエピソードがあったのですね(*^_^*)
あれが名古屋だったとは!
谷国さんのレビューにはいつも「そうだったの!」「ヘー」「ナルホド」が一杯です♪

投稿: 紫陽花 | 2007年11月 7日 (水) 00時06分

紫陽花さま。いつもコメントありがとうございます!

投稿: 谷国大輔 | 2007年11月 7日 (水) 02時30分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 対談「小栗映画の作られ方」、映画「泥の河」のロケハンのことなど:

« 愛知県豊橋市の地域映画「1リットルの涙」と障害者自立支援法 | トップページ | 地域映画の先がけ、岩手県松尾村(現:八幡平市)の映画「同胞(はらから)」 »