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2007年10月10日 (水)

日本映画について、映画「雨月物語」のロケ地など、溝口健二監督の内弟子であった宮嶋八蔵氏のブログから

雨月物語 DVD 雨月物語

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溝口健二監督の「雨月物語」

1953年のベネチア国際映画祭で銀獅賞と監督賞を受賞している。

出演は、京マチ子、、田中絹代、森雅之 他

溝口健二監督は、黒澤明監督、小津安二郎監督と日本映画の三大巨匠と並び称されていることは、映画ファンならば誰もが知っていることである。

その溝口健二監督の代表作の一つである「雨月物語」について書かれた、まるで博物館にあるような一級資料のすごいブログをみつけた。

それは、宮嶋八蔵氏のブログ

「雨月物語」で助監督をされた宮嶋八蔵氏しか知り得ない「雨月物語の時の準備メモ」などが掲載されている。

撮影に当たっての時代考証、衣装、並びにセットのことなどが、撮影当時の台本や大学ノートなどを用いながら説明されている。

それによると、ロケ地は

伏見の裏山(窯と源十郎の家)

琵琶湖の芒ヶ原(市場から朽木屋敷へ焼き物を届けるシーン)

琵琶湖畔のワカモト(消化剤の製薬会社)の社長の別(荘芒が原の宴)など。

また、船路のシーンはセットだったそうで、

その船路のシーン、あの小津安二郎監督から

「どこでロケーション撮影をしましたか」という問い合わせの電話が入ったそうである。

ロケではなくセットであったと誰もが気がつかなかった。

まさに、撮影スタッフの技の結晶であったといえるだろう。

(ちなみに、これらのことは宮嶋八蔵氏のブログに掲載させている。)

なお、その宮嶋八蔵氏のブログに下記のような記述があった。

「今の映画のように手ごめをする所をそのままズバリ見せない。それは、そういうものの中に作品の品位を失わせるものがある。それよりも、侵された事を観客の思考を刺激して想像させたほうがずーと強烈で刺激も強い。」(抜粋)

また、

「直接的な表現を避けて観客の思考に委ねるのは自信と勇気と決断が要ります。観客の知性を信頼するからこそ出来るものです。」(抜粋)

映画というものの深みを感じる名言で、

映画を制作する側ではなく、むしろ映画を鑑賞する側に投げかけられた言葉といえるのでご紹介しておきたい。

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