« 映画「浮雲」のロケ地 | トップページ | 映画「二十四の瞳」の子供たち »

2007年8月23日 (木)

映画「秋刀魚の味」とスタジオ撮影

小津安二郎監督の遺作となった「秋刀魚の味」

小津安二郎映画音楽集~小津安二郎生誕100年記念企画作品~ Music 小津安二郎映画音楽集~小津安二郎生誕100年記念企画作品~

アーティスト:映画主題歌
販売元:日本クラウン
発売日:2003/09/25
Amazon.co.jpで詳細を確認する

映画に秋刀魚が出てくるわけではないが、否応なしに訪れる老い、それぞれの年齢にふさわしい暮らしがある。

人生の旬とは何か、それがいつなのかは、それぞれが自分で思うことであるに違いないが、「秋刀魚」とは、旬を暗示するメタファーとしての「秋刀魚」なのだろうか。

書籍「小津安二郎新発見」の中に、映画「秋刀魚の味」で監督から演技の指導を受けた、女優の岩下志麻さんの言葉を見つけた。

小津安二郎 新発見 (講談社プラスアルファ文庫) Book 小津安二郎 新発見 (講談社プラスアルファ文庫)

販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「(前略)人間は悲しいときに泣く、うれしいときに笑うとは限らない。何でもない顔をしていても悲しいかもしれないし、うれしいかもしれない。感情をもっと抑えて芝居することを(後略)・・・」

こういった話からも、小津作品の銀幕の中には、凝縮されたかすかな心の動きが、画面の奥に隠れるように宿っていて、嘘っぽく写るといわれるスタジオ撮影を超越した何か大きな力が映像のどこかに潜んでいることがわかる。

小津安二郎監督の作品は、俳優のちょっとした表情を含め、画面の風景が、いつまでもはっきりと心に残るから不思議だ。

|

« 映画「浮雲」のロケ地 | トップページ | 映画「二十四の瞳」の子供たち »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 映画「秋刀魚の味」とスタジオ撮影:

» 旅に出たくなる日本映画の主題歌たち [MUSICSHELF:最新プレイリスト]
自分探しは、誰にとっても人生の永遠のテーマ。だから映画やドラマ、本にいたるまで「自分探し」の物語が多くて、たいていの映画の根底には“心の成長”がテーマとして描かれているんですよねぇ。人生に迷ったら旅に出てみよう!それは案外手っ取り早い手段だけど、そんなお金も暇もございませんと嘆いているアナタ!こ~ゆう時こそ、自分の今の気持ちにピッタリ合う映画を観たり、その映画の主題歌を聞いて気持ちを解放させてみる…1. 甘い香り2. ユメクイ... [続きを読む]

受信: 2007年8月27日 (月) 15時15分

« 映画「浮雲」のロケ地 | トップページ | 映画「二十四の瞳」の子供たち »