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2007年4月 9日 (月)

「ブラック・レイン」の大阪

映画「ブラックレイン」(1989年公開)のロケーション撮影は大阪で行われた。

もともとは、東京で行われる予定であったが、それが不可能でることから、ロケ地は急遽、大阪に変わったという。

しかし、その大阪でも撮影は困難を極めた。

10週間の撮影の予定を5週間で中止し、その後、アメリカにセットをつくって、日系人を集めて撮影したそうである。

ロケ地での許可条件、安全対策、そのほかもろもろの地元対策費を含めたロケ撮影の経費とセット撮影の経費を比較して、アメリカでのセット撮影をきめたという。

その結果、膨大な費用がかかってしまったそうである。

私も「ブラック・レイン」を見た。

ストーリー展開は面白いのだが、「確かにこの映画を日本で撮影するのは難しいのではないか。」と感じざるを得なかった。

激しいアクション映画で、乱暴なシーンやバイクの暴走シーンが続き、公益性に疑問が残るし、繁華街で撮影したら地元とのトラブルや騒動が必至だろうと思われた。

加えて、大都市では、撮影隊が入っても地元にメリットがなかなか説明できない。

地方では、ロケ撮影隊の地元消費や観光振興などが地元のメリットになりやすいが、大都市ではそれが見えないし、映画で描く地域に対するイメージが悪ければデメリットにもなりかねない。

まして、それが「ブラック・レイン」のような、やくざがらみの映画となると、二の足を踏むのはしかたないのではないか。

この映画をみて、ロケ撮影の難しさを感じた。

最近でも、大都市での撮影は、たとえ地元住民から許可を取っていたとしても、その地域を通過する人々から携帯電話で苦情が寄せられるというし、多様な利害が錯綜している大都市では、ロケ撮影はなかなか難しい。

Dsc06305

通天閣から撮影した大阪の街。

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