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2007年4月 9日 (月)

「裸の島」の宿祢島1

映画「裸の島」(新藤兼人監督)のロケ地になった島が瀬戸内海は三原市の沖に浮かぶ宿祢島(すくねじま)である。

映画はモスクワ映画祭グランプリを受賞している。商業主義の映画とは一線を画していて、映像の半分はただただ水をかけるシーンである。そして台詞もない。

それだけに、母(乙羽信子)が子を失って慟哭(どうこく)するシーンは胸に迫った。

映画の「裸の島」は、水のない小さな島である。

その島で来る日も来る日も隣の島に伝馬船を漕いでいって、そこで水を汲む。

そして、その水を「裸の島」まで運ぶ。「裸の島」は急峻で、その急な斜面を天秤棒を背負って水を運んでいる。

そして、干上がった畑にただひたすらに水をやっている。

水をかける、吸い込む、かける、吸い込む。

新藤監督によると、水をかけることは、「心に水をかけること」だという。

「耕して天に至る」

「乾いた土」

「限られた土地」

ちなみに、実際の宿祢島(すくねじま)は撮影当時も今も無人島である。

プロジェクトSというサイトに訪問記が載っている。

sea33889

瀬戸内海は花崗岩の土壌であり、土地がやせている。

だから田んぼが少ない。

白砂青松の美しさは厳しさの裏返しでもある。

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